美人薄命って本当??

子どものころの話

カメミコが9歳の時 父親が亡くなりました
まだ40歳くらいだったと思います

脳出血で倒れて 翌朝には亡くなってしまうという 本当に急なことでしたが
その時のことは今でもはっきりと覚えています

父が会社で倒れ 病院に搬送された後
母は私と妹をお隣に預け その病院へ向かいました
私たちはそのまま隣の家で一晩過ごし 翌朝自宅に戻ったのですが
その時に
「パパ死んじゃったんだよ」と隣のおじさんに告げられたのです

「どうして?」と聞いたのを覚えています

帰宅すると お線香のにおいがして
1階のいつも食事をしたり団らんしたりするへやに布団が敷かれ
顔を白い布で覆われた父が横たわっていました

それが カメミコが初めて目の当たりにした『死』でした―

今と違い 当時は自宅でお通ややお葬式をやります

6畳ほどの居間に祭壇が設置され
近所の人がお手伝いをするために 大勢出入りします

居間の奥にある台所では お手伝いの人がお茶を入れたり
料理を作って小皿に盛り付けたり
忙しそうに働いていました

町内で そのように自宅で葬儀などを執り行うのは
うちが最後だったようで
その後は斎場でやるようになったようです

葬儀当日には 居間の窓が全部取り払われ
家の中に入れずに外にいる人もみんな 祭壇が見えるようになっていました

お坊さんの読経が響く中 親族以外の人たちが外にいて
全開になった居間に直接上がり 順番にお焼香しました

自分の家なのに違う場所のようで変な感じ
悲しいという思いよりも
これからどうなるんだろうという思いが強かったです
(◞‸◟)

そんなこんなでバタバタしながら時が過ぎ 数カ月たったころ
以前住んでいた家の近所にいた
家族ぐるみで親しくしていたおばさんが うちにやって来ました

仏壇にお参りした後 母にこんなことを言ったのです
「さっちゃん(父のこと)が この子を連れて行っちゃう夢を見たんだよ」

この子とはカメミコのことです

連れて行っちゃうって 死んじゃうってこと??
(゜o゜)

怖いという意識はなく
「じゃあ私は大人になる前に死んじゃうのかあなぁ
美人薄命っていうし 私美人になるんだ」 とのんきに考えていました
(#^^#)

あれから四十数年 カメミコはしっかり生きています

あれ?美人薄命は?
(・・?

おばさんのあの夢は 何だったのだろう・・・

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